プレイヤーごとに出現する迷宮や街の発展などに違いが出てくるのは本作のポイントだが,これに加えて,物語が進行すると主人公一族は他国へと
「遠征」ができるようになる。これにより,ほかの一族(プレイヤー)の拠点へ,ネットワークを通して赴くことができ,そこで自国とは違った発展を遂げた街の施設を利用したり,迷宮を探索したりできるのだ。
自国では発展させなかった施設も,他国の街に遠征すれば高レベルの施設を利用できる。雑貨屋などで販売されている商品も違ってくるので覗いてみよう
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他国では迷宮の様相や出現する鬼,手に入る戦利品もまったく違う。自国では出現しなかった鬼神に出会えることも
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加えて,自国では見たことのない神様と交神したり,ほかのプレイヤーの一族と
「結魂」することで子を成したりといったことも可能だ。結魂では交神とはまた違った形で容姿や素質を受け継げるため,他国の優秀な血を取り入れることで一族をより強化していける。
そのほかにも他国の一族から
「養子」を迎えたり,
「傭兵」を 雇ったりすることで自国の足りない戦力を補える。養子に迎えたキャラクターは自国の一族同様に育成し,血をつないでいくこともできるが,傭兵はあくまで一 時的に出撃隊に加わるだけであり迷宮から帰還すればいなくなってしまう。資金もかかるため,世代交代によって戦力が弱体化したタイミングなど,ここぞとい う時に活用すべきだろう。
呪われた一族の魂を結びつける結魂。同じ悲願を抱く者同士,血を濃くすることで打倒清明にまた一歩近づける……
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養子は,結魂とは違って血が交じり合うことはないが,自国に足りない素質を速やかに補える。なお,他国の養子に迎えられても自国のキャラクターが消えることはない
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傭兵は雇うのに資金がかかるが,それだけの価値はある。お試しで自国にはいない職業のキャラクターを雇い,迷宮での活躍が気に入ったら養子に迎えるという方法もアリだ
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このように遠征には「親戚付き合い」が広がるという面があり,血を交えた一族とはその後もさまざまな形で交流していける。「慶弔報告」などはその最たる ものであり,例えば養子に出したキャラクターが死亡した場合や,子を成した場合などには他国から知らせが届くのだ。その際には「花」を贈ることで祝った り,お悔やみを伝えることで,お互いの絆を再確認できる。
“一族”に重点を置いた俺屍ならではのネットワーク要素。血脈から生じる喜びも哀しみも,すべて引っくるめて本作の大きな魅力だ。